インフラエンジニアの評価制度について
みなさんの会社にも色々な評価制度があるかと思います。
そんな評価制度に満足していますか?
恐らく大半の方は満足していないかと思います。
ということで今日は私なりの”適切な評価を受ける方法”を書き連ねてみようと思います。
会社はお金を基準に動いている
自分の仕事を振り返ってみてください。
1ヶ月という期間の間にあなたは会社に幾ら利益をもたらしていますか?
会社は利益を出し続けなければなりません。
ということは会社の売上から利益を引いた分以上の給与を払うことは絶対出来ないんですね。
普通に考えて当たり前ですが、基礎中の基礎から辿ってみたいと思います。
私なりの考えですが、仕事には二種類の種別があると考えています。
- お金を生み出す仕事
- 時間をお金に変える仕事
お金を生み出す仕事とは?
例えば私がやっているプリセールスエンジニア。
お客様の要件に対してシステムを構成し、見積もりを出す。
しかしお客様にも予算はあります。
優秀なプリセールスエンジニアであれば現状運用の課題を解決できる提案を訴求し、予算を上回るお金を引き出すことも出来ます。
つまりテクニックによって利益幅を増やせるということです。
“プリセールスエンジニアの評価軸はいかに利益を生み出せる人間か”という部分が最重要視されます。
例えば私は派遣社員ですが、派遣先で私を雇うのに年間1,000万円かかるとします。
ですが、私が現場で1,000万以上の利益を出さなかったら雇っても赤字になってしまうんですよね。つまり自分の契約金以上の利益を出せないなら契約解除や金額の見直しが発生するということです。
逆に契約金以上の利益を叩き出すと契約金は破竹の勢いで上がっていきます。
こういった事情があるから上流工程は契約金が高い傾向にあります。
時間をお金に変える仕事とは?
簡単にいうと派遣社員や人月商売の事を指します。
働いた時間がお金になります。
運用や保守等で、定形作業を行っている方も同様です。
決められた時間、決められた金額で成果物を出す。
決められた仕事を行うということは、金額以上の利益が生まれる可能性は低いんですよね。
業務委託とかであれば、作業効率化によって予算が余らせ利益を生み出すということも可能ですが、やはり上流工程にくらべて大きな金額を利益化することは難しいです。
単純作業(機器を構築する、システムの監視をする、仕様の決まりきったコードを書くといったような)であれば未経験や経験の浅い方が行うことも多いので、一定の金額以上になるんであれば再度若手を育て直せば良いという決断になることも多々あります。
予算や上限が決まっている以上は、それ以上の金額が払われることはないですし、理不尽な評価制度を導入してでもなんとか社員の理解を得なければなりません。
適切な評価を受けるには?
「私はこんなに頑張っている!」と主観的な主張をしても客観的に適切な評価を受けるのまず無理です。
しかし利益として生み出した金額はある程度公平な評価を受けることが出来ます。
そもそも会社が理不尽な評価制度で適切な評価を受けられないということであれば、それは会社を変えるべきです。
インフラエンジニアにせよ、プログラマにせよ、お金を生み出すことが出来る人間が優先的に評価されるのは当たり前です。
ということは、「単純作業労働者として働いているうちは適切な評価は受けられない」という現実を受け入れて余計なことで疲弊しないほうが得策だと思います。
適切な評価を受けたいならお金を生み出す仕事のレイヤまでレベルアップし、そこからがスタートラインだと思います。
うちの会社は派遣会社なので、契約金に対して一定の割合以上の給与を出すことは出来ません。残業をすれば追加請求が出来るので、一時的な増額も可能といえば可能ですが、現場がホワイトすぎて基本的に残業代は発生しません。
なので契約金オンリーの評価制度にしていますし、契約金を上げるための教育を徹底しています。
適切な評価が受けられないと嘆いている方は今一度自分の仕事を振り返り、お金の動きを考えてみると良いのではないでしょうか?