派遣エンジニアの世界に光を。

3月 21, 2019

“人にされて嫌なことはしない”と、小さい頃に教えられてきました。

IT業界のSES、いわゆる派遣は闇深い業界です。

私もそんな闇に飲まれていた時期がありました。

例えば、

・ 自分がいくらで、どんな条件で契約をしているのか通知されない(法律違反です)

・契約金が上がったのに給与が全然上がらない

・稼働の高い現場にアサインされて倒れそうになった

・技術を分かっていない営業に適当な現場にアサインされる

・現場就業が最優先されて、エンジニアが希望する業務内容を無視される

・簡単な定形作業しかやらない現場にアサインされてスキルアップできない

・よく分からない自社業務がある

・ 現場に1人で放出されて不安

・中々休みが取れない

・いざ辞めるとなると引き止めがしつこい

例を上げだしたらキリがないかと思います。

私も未経験でIT業界に転職した際、契約金こそ通知はされており、約60万円だったけれども給与は額面で20万を切っていました。(約18万)

そんな現状に嫌気が差し、人様が作った会社でやる以上好き勝手には出来ないなと悟り、自分で派遣会社を立ち上げる機会を得ました。

“人にされて嫌なことはしない”

“エンジニアとしてされて嫌なことを無くす会社にしよう!”

そんな想いで立ち上げました。

自分がいくらで、どんな条件で契約をしているのか通知されない
→契約金はもちろん通知。契約金の約62%を給与にすることで明朗に。年棒制にして業績によって支給額が変動せず、初年度の賞与は寸志で給与が減ってしまうということがないようにしました。

・契約金が上がったのに給与が全然上がらない

→契約金が変わった場合は即日給与に反映

・稼働の高い現場にアサインされて倒れそうになった
→業界大手のみと契約し、月間稼働が150時間前後の現場に厳選

・技術を分かっていない営業に適当な現場にアサインされる
→私が営業です。(今も現場でフル稼働しています)私も同じ現場にいる以上、変な現場を紹介するわけにはいかないですw

現場就業が最優先されて、エンジニアが希望する業務内容を無視される
→おそらく大半のエンジニアがやりたいと思うような現場ばかりだと自負しています。また、本人の同意なしに現場が決定することはありません。

簡単な定形作業しかやらない現場にアサインされてスキルアップできない
→取引先は工程で完全に分業されているので、提案、設計、構築を担当する人は運用や保守をやることは絶対ありません。運用や保守を極めたいという方にはハイレベルな部署にもアサイン可能。また、現場では外資ベンダーや一般の企業向けに有償(数十万〜数百万のセミナーやハンズオン)で開催されているセミナーや勉強会をオフィス内で開催してくれるので、嫌でも最新の技術が入ってきます。

・よく分からない自社業務がある
→何もありません。現場で最大限の力を発揮してもらえればそれで良いです。

・現場に1人で放出されて不安
→現場には私もいますし、他にも十数名のエンジニアをアサインしています。現場ではチャットツールを導入しており、社員同士で密なコミュニケーションを取れるようにしています。それでも不安な方は先輩社員と同じ部署に就業させるようにしています。

・中々休みが取れない
→現場でも早朝出勤が認められており、休暇、時差出勤、早退は自由です。現場で迷惑かけない範囲であればフレックス勤務も可能。月間稼働時間も140時間を超えた分は自由に休んでOK。

いざ辞めるとなると引き止めがしつこい
→うちの会社は退職について引き止めを全くしません。辞めたいなら辞めればいいし、現場の正社員になりたいならなれば良いし、全て自由です。(過去に3名の正社員を輩出)

うちもいわゆる中小ですが、とある方法によって現場との絶大な信頼関係を構築しています。そのため良い現場への優先的にアサインさせてもらえますし、派遣でも頑張りたいというエンジニアのために最高の環境を用意できるよう日々努力しています。

冒頭に記した闇深い派遣会社は大手とお付き合いできない中小企業がほとんどだと思います。

あまり知られていませんが、業界大手のクリーンな会社は派遣契約や業務委託契約を結ぶのに帝国データバンクの調査や、与信の調査、資本金や従業員数をチェックされることが多々あります。

そういった条件を満たせないところでも請け負える仕事というのは得てしてブラックです。

そういう職場がよく使うのが、”私服通勤可”、”リモートワーク可”、”フレックス勤務可”という甘い言葉です。

甘い言葉の裏には罠があるものですよ。ましてや経験も浅い人にそういったことをアピールするということは・・・お察し下さい。

もちろん全てのSESや派遣がブラックな訳じゃありません。

とはいえブラックな会社は多いので、真面目に頑張っている若者が辛い目に合わないよな世の中を作っていければと日々試行錯誤しています。